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私たちは夫婦で「居合道錬士号」に同時合格しました

神子田千起先生(居合道六段)・志津子先生(同)は、令和2年11月24日、同時に「居合道錬士号」に合格されました。大変おめでたいことですので、京都における居合道の普及発展のために、ご多用中のところご無理を申し上げ、質問にお答えいただく形でご寄稿をお願いいたしました。神子田両先生、誠にありがとうございました。

 

 

【 神子田千起 先生 34歳 居合道歴 16年 】

Q1 錬士号合格の感想

この度、夫婦揃って合格でき、大変うれしく思っております。妻とは大学の居合道同好会で知り合い、ともに切磋琢磨し、同回生ということもあって、大会にも審査にもいつも一緒に挑んできました。まさか同時に錬士号をいただく日が来るとは思っておりませんでしたが、これもご指導ご鞭撻いただいた先生方のおかげだと、非常に有難く思っております。

Q2 居合道を始めた契機・動機

小学校の頃、父親と武道センターでの夜間稽古を覗かせていただいたことがあり、その頃からやってみたいと思っておりました。しかし、私の通っていた中高には居合道部は無かった為、大学生になってから居合道を始めた次第です。

Q3 奥様の合格について

妻は普段、会社へ勤めながらも家のことや子供たちのことを熱心にこなしてくれておりますので、稽古もなかなか足りてないのではないだろうかと少し心配しておりましたが、私の心配をよそに実際は家事や育児の合間を縫ってしっかりと稽古をしていたようです。改めて負けられないなと焦らされております。

Q4 今後の抱負

錬士号をいただきましたが、当然まだまだ未熟者であります。これからも自らの修業を欠くことなく継続することは勿論のことと考えております。また、こうして合格させて頂けたのも今までにご指導いただいた先生方、先輩方のおかげだと感謝しております。力不足ながらも居合道修業の日々の中で少しずつでも恩返しができればと思っております。

Q5 最近居合道を始められた方への呼びかけ

先生方先輩方は勿論のこと、同回生、後輩たちにも非常に恵まれていたなと思っておりますし、何においても自分は非常に幸運であったと思います。このようにすればよいなどといったアドバイス的なものはございませんが、私が居合道を始めた頃から大切にしている心構えの一部は以下のとおりです。

○ 居合道の稽古の時間だけ居合道について考えるのではなく、日常生活の中で全然関係ないと思える事柄であっても居合道に置き換えて考えること。

○ 稽古中においては、自分自身への指導ではなくとも必ず「自分はどうだろうか」と客観的に自分自身を見つめ直すこと。

○ いただいたご指導の中には自分でも弱点だと分かっており、耳が痛いと感じることもあると思いますが、それこそが未来の自分自身を作ってくれるものであると信じ、有難いことと感謝しながら熱心に稽古に取り組むこと。

Q6 居合道を修業する上での座右の銘

以前ある先生に稽古中に言われ、ゾッとした一言がありました。それは「今妥協したら二度とこの場所には帰って来られないんですよ」の一言です。私はこの言葉を常々自分へ言い聞かせながら稽古に取り組んでおります。

 

【 神子田志津子 先生 35歳 居合道歴 16年 】

Q1 錬士号合格の感想

夫婦そろって錬士号を頂くことができ、大変うれしく思っております。これもひとえに、ご指導ご鞭撻いただいた先生方、先輩方のおかげと感謝の念に堪えません。審査の前は自分が納得できるような稽古ができず不安な気持ちもありましたが、日常の動作や思考一つ一つが居合道につながるものと思い日々を過ごしてまいりましたので、合格のお知らせを頂いた時には天にも昇るような気持ちでした。同時に、これからは錬士の称号に恥じぬよう、さらに自分を律して稽古に励み、先生方、先輩方への恩返しを少しずつでもしていきたいと思っております。

Q2 居合道を始めた契機・動機

大学進学を機に京都に来ましたので、せっかくなら日本の伝統を受け継ぐものに挑戦したいという思いで大学の居合道同好会に入会したのがきっかけです。

Q3 ご主人様の合格について

仕事が忙しい中、私の稽古の時間が取れるよう子供の世話などをしてくれ、大変助かりました。いつも少し先を行く主人なので、今後もそろって続けられるようしっかりとついていきたいと思います。

Q4 今後の抱負

まだ子供たちが小さく手のかかる時期なので、限られた時間を最大限に使い、稽古を続けたいと思っております。また、子供たちがもう少し大きくなったら家族みんなで稽古をし、大会などに積極的に参加したいです。

Q5 居合道を離れている女性剣士への呼びかけ

結婚、出産を機に居合道を離れる女性も多くいらっしゃいますが、しっかり自分と向き合える稽古の時間は何物にも代えがたい大切な時です。また、先生、先輩方からのご指導、全国の居合道をされている皆様との交流は、己の見識や視野を広げることができ、仕事にも育児にもとてもプラスになっています。男女を問わず生涯己を磨くことのできる居合道を、是非続けていただけたらと思います。

Q6 居合道を修業するうえでの座右の銘

「誰かが見ていなくても、自分は見ているのですよ。」

子供が生まれてからどうしても稽古会や講習会への参加回数が減り、子供を寝かしつけてから一人で稽古することが多くなりましたので、以前先生から頂いたこの言葉を胸に、妥協しない一刀を目指して日々の稽古に励んでおります。

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